勇気を一匙



目の前に差し出された紙切れ。
なに、と問いかける前に「映画。」と一言。
「貰いもんなんだけど、今週末までで、10代目は補習で、…お前ひまか?」
矢継ぎ早に言葉を並べたあと、獄寺はフェンスに手を掛けグラウンドを見下ろす。
ふたりで過ごす時間が増えて小さな癖までわかってしまう。
彼が饒舌になるのは照れている証。
顔を背けているが、朧銀から覗く耳が赤い。きっと顔も真っ赤になっているはず。
きっとこのチケットで元々ぼくを誘う気だったのだろう。
そんなことを考えていると「どーなんだよ、お前の予定は。」返答を催促される。
ドキドキしているであろう彼の心中を想像すると自然と口の端があがった。
可愛くない言い訳をしてきたからほんの少し意地の悪い言葉で誘いに乗る。
「いいよ、丁度予定が無いから沢田の代わりに行ってあげるよ。」
明ら様に安堵の表情を浮かべた彼には厭味は通じなかったようだ。
















あああ、全然だめだ!なんだか女々しくなってしまった…orz
こんなの獄じゃないよね…ごめんね、ごめんね、ごめんあさい。
でもちょっと照れ屋な獄、それを包み込む恭弥さんはいいんじゃないかなあ、と言い訳。
見苦しいな、わたし。


20080118 myogaAyuco.