におい



オレとは無縁な直方体の小箱。
きみのたばこ。
空なのも知ってる。
つまりは、ただの、燃えるゴミ。
でも彼是、三日ほどオレの手中にある。
なんで捨てられないんだろうなー…
カラだと云うのに一丁前にタールの匂いがする。


ゴクデラクンノニオイ。


ごくりと、唾液を嚥下する。


近付きたい。
触れたい。
抱き締めたい。
舐めたい。
繋がりたい。
あー…切羽詰まってんだなあ、オレ。


元の持ち主のことを考えると鼓動が早まる。
机の上に突っ伏して頭を掻く。
そんな忠犬ハチ公のようなオレを慕ってくれる。
太陽の下で銀色が揺れるたびに手を伸ばしそうになる。


こんなオレを知ったらあなたは幻滅するだろうか。


視線を正面に戻すと何食わぬ様子で先程までのカラケース。
箱を人差し指で押すと、ころん、と面の大きい部分を地面につけた。






また、ゴクデラクンノニオイが広がった。
















ヘタレ攻の綱吉さんも嫌いじゃないけど黒い、人間臭い綱吉さんが好き。
綱吉さんだって隼人のことを妙なところで考えて、悶々とすればいいんだよ。
そうしたらタイトルに関係無いように見えてきた…想像力フル稼働の時間だよ!汗



20081130 myogaAyuco.