あなたと共に。



手が触れ合う。その手が絡み、やがてぎゅぅ、と強く握られる。手に込められた力が緩まったかと思ったら、おれとは反対の方向に、曳かれた。
あ、と声が出たときには、あの人の腕の中にすっぽり。体格差からすっぽりとはいかないけれど、抱きかかえられていた。


「あの…、10代目?」
「んー、充電?」


質問の答えを疑問詞で返される。獄寺くん不足かな、と、おれの背中に額をくっ付けながら摺り寄る。
おれ不足って…クスリと笑うと頭をあげて笑ったおれを見て微笑む。


「そんなに溜まってるんですか?最後にしたのは…」
「そういう意味じゃないよ。まあ、それもあるけど、ね」


肩越しに見る少し照れた顔は出会った頃---おれが慕った頃---と変わらなくて。
あの頃と変わらぬ表情を見ると安堵する。
身を置く世界は、地球の裏と表ほどに離れているというのに、変わらない。そんな意志の強さ、周りを気遣う優しさ、彼の右腕で在ることを誇りに思う。
居ても経っても居られなくなり、彼の腕から離れ、足元に跪く。


「ご、ごくでらく、ん?」
「10代目…これから先、10年後、20年後も、ずっとあなたをお慕いしています」


彼の手の甲に口付けをし、誓うと、


「俺も獄寺くんが好きだよ」


と。


右腕からボスへの誓いとは、ちょっと違う恋人から恋人への愛の誓い。
些細な違いは気にしない。
生涯、おれの隣には10代目が、10代目の右腕にはおれがいることに変わらないのだから。
















獄は綱吉さんが好きで、綱吉さんも獄が好きって話です。
公私共にお互いが隣にいる未来しか描いていない、そんな綱獄。
ふたりっきり(つか、えっちのときとか)は「綱吉さん」、と呼ぶと良い。


20080111 myogaAyuco.