距離
たった5分間だけの逢瀬。
10年後はオレだけの、じゃないけれど、
いまだけは、ここでだけは、オレだけの獄寺氏。
大きくなったオレが小さなあなたに好意を寄せる。
最初は昔と同じ扱いから始まった。
14歳の獄寺氏はオレを5歳児と同じ扱いをしてきた。
鬱陶しそうに眉間に深く皺を刻み、「アホ牛」と揶揄う。
もう15歳、いまのあなたより年上だというのに。
オレの知ってる獄寺氏よりも、ほんの少し幼い分、更に愛おしい。
10年後のあなたが隣で笑っていられるように、
そんな一縷の望みを託して、
あなたに近付いたり、
隣で話をしたり、
指先でそうっと触れたり、
手が触れ合ったり。
限られた時間の中で、大切に優しく。
短い逢瀬を重ねるごとに近付く気持ち。
すこしでももっと近付けるように、
未来が変わるように、
気持ちが近付けば近付く程、
距離は離れていく。
15ランボ×14獄寺。
どれだけ気持ちが近付いてもふたりの時間は交わりはしない。
近付けば近付くだけ、逢瀬のあとの虚しさが大きくなる。
この24獄寺は誰の横で笑っているんだろう。
20081204 myogaAyuco.