はやと、狭まいよ、
こいつとソファの隙間
眉を下げ困惑した表情で控え目に告げる。
低反発の座椅子と雑誌を読むランボの間に細身の身体を滑り込ませた結果が先刻の言葉だ。
互いに細身とは言え、流石にソファとの狭い隙間に入って来られると窮屈だ。
はやと、もう一度そっと、問い掛ける。
聞こえたのか、聞いていないのか、獄寺はお構い無しにランボの手から雑誌を奪い、床に投げ捨てる。
空になった爪を噛んだりを、指を絡めたり、手を玩ぶ。
観念したように小さく息を吐くと、ランボは重心を後ろに掛け身体ごと獄寺に預ける。
それに気を良くした獄寺は自分より幾分広い背中に、負けずと身体を預けた。
大きく為ればランボも殺し屋なワケで、でもランボはあんまり慣れないと想うんだ。
ひとが死ねば哀しいし、傷付けば自分も傷付くコなのでは無いかな、と。
それらの気持ちを昇華して、また歩き出す為にランボは獄に愛を紡ぐ。
失った命への弔いと生きていることに感謝を、ぜんぶ獄への愛へ変えて言葉にします。
20090126 myogaAyuco.